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第79回展開催の挨拶

 

第79回展開催に寄せて

 
 「豪雨による災害」「猛暑日増加・熱中症」「戦争の拡大と凄惨な被害」連日のテレビ等による痛ましいニュースに暗澹たる思いをされている方も多いかと思います。世界中の知恵を結集しても、人間の知能を振り絞っても、これら悲惨な現実を回避できないものかと残念に思う日々です。
 ここ道北の地においても「猛暑日といわれる日が出現し、小中学校等でもエアコンを備えなければならない夏となってきました。 
 こんな「ナツノアツサニモマケズ」励み制作した個性豊かな作品がそろい第79回展を開催することができました。創作活動には喜びもありますが、大変な苦労を伴うこともあります。特にこの夏の暑さの中での制作はたいへんなことだったと思います。ご来場いただいた皆様にはそんな汗の結晶としての作品を、制作過程を空想しながらご覧いただければ幸いです。 
 来年度、新ロマン派は80回の記念の年をむかえます。終戦直後、価値観・思想・衣食住など何もかもが大混乱している中で当会を立ち上げられた先人たちの強い意志と、芸術に対する深い愛情を改めて思いおこしながら記念展の準備を進めているところです。今後とも美術を愛する皆様の琴線にすこしでも触れる事のできるような作品を制作していきたいと思っております。 
 また、この度の第79回展に対しご支援いただきました旭川市・北海道上川総合振興局はじめ多くの関係機関、企業、商店また美術愛好家の皆様に厚くお礼申し上げますとともに今後ともあたたかいご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 
 

新ロマン派美術協会事務局長
富田 忠征